誰にでも当てはまるようなことを聞いているのに、さも自分のことだと思い込んでしまう心理効果をバーナム効果と言います。
バーナム効果が利用されているのが占いとスピリチュアルです。
血液型占い、星座占い、四柱推命、それらを信じてしまうのはすべてバーナム効果が原因です。
占いを信じるバーナム効果を復縁に使うには応用テクニックが必要
人類文明が発展して科学が進むにつれて占いというものはあまり信じられなくなりました。
例えば血液型占いがその最たる例です。
昔は血液型占いは星座占いと並ぶくらいに圧倒的に支持されていました。
血液型占いに関する本がたくさん出版され、血液型と性格に関するテレビ番組もたくさん放映されていました。
しかし現在は血液型によって性格や運命に差はないという事が科学的に証明されています。
ですから現在は血液型性格占いはオワコンになってしまって、本も出版されなくなりましたしテレビでも放映されなくなったのです。
結局は血液型占いというものもバーナム効果と自己成就予言の賜物でしかなかったのです。
しかしそれでも多くの人が現在も占いを信じており、占いと霊感から発展した「スピリチュアル」という分野を信じる人も多く現れています。
※スピリチュアルや占いが復縁成功率を下げる理由を下記の動画でも解説していますので併せてご視聴ください。
その歴史の流れを考えますと、人間はどうしても占いの様な非論理的なものを信じたいという気持ちがあるのでしょう。
ならば決して消えることのないその人間の心の弱さを復縁に活用しましょう。
ではどのようにそのバーナム効果を復縁に活用するかという事を説明していきます。
実はバーナム効果を「直接的に」復縁に活用することはなかなかできません。
(応用して活用することができるのでその方法は後から説明しますが、まず下記の内容をお読みください)
復縁ではなく通常の恋愛であれば、
誰にでも当てはまるような相反する2つの性格を相手に伝える事で「この人は自分のことをわかってくれている」と思わせるというバーナム効果を使った恋愛作戦が可能です。
「君はすごく優しそうに笑うけど、でも心の中は本当に強い気持ちを持っている人だよね」
「あなたはあんまり笑わないけど、でもいつも心の中で他人のことを気にして気遣ってくれているよね」
これがバーナム効果を使った恋愛作戦です。
このような言い方をされるとちょっと好きになっちゃいますよね笑
ポイントは、
① 少し相反するような事を言う
②最初は少しネガティブ、結論はかなりポジティブの構文を意識する
③少し抽象的なことを言う。具体的なことを言うと外れる場合があるから。
以上の3つです。
ただ、これを復縁に直接的に応用することはできません。
そもそもあなたは相手から嫌われているわけです。
そんなあなたが、
「君はすごく優しそうに笑うけど、でも心の中は本当に強い気持ちを持っている人だよね」
と言ったところで、相手の心には響きません。
こいつ何偉そうなこと言ってんの?と思われるだけですよね。
バーナム効果を復縁に活用するには、さらに深く「バーナム効果の影響を受けやすい人の性格」に関して深く考える必要があります。
バーナム効果の影響受けやすい人は「権威主義的な性格」だという事が研究によって明らかになっています。
占いを信じやすい人は権威主義的性格である事を利用して復縁につなげる
硬直化した思考により強者や権威を無批判に受け入れ、少数派を憎む社会的性格(パーソナリティ)のことを指して権威主義的パーソナリティと言われます。
占いを信じやすい女性たちは実は権威主義的な性格を持っているので、その権威主義的な性格を刺激するような対応してあげることによって復縁につながりやすくなるのです。
※世の中の女性のほぼ半分は占いを信じるということがデータとして出ています。それに関してはこの記事の後半でお伝えします。
Theodor W. Adorno(セオドア・アドルノ)は、ドイツの社会心理学者として知られています。彼はニューヨーク市にあるコロンビア大学の社会心理学研究所で研究を行い、1947年には『The Authoritarian Personality(権威主義的パーソナリティ)』という著書を出版しました。
この人物は権威主義的パーソナリティを測定する中で、 科学的な根拠が明確ではない占星術を信じる者は権威主義的パーソナリティが高い者として取り扱いました。
占星術を信じる人は、科学的根拠が薄い主張を受け入れてしまいがちです。
しかしながら彼らは新興宗教にはあまりハマりません。
なぜなら新興宗教には権威性がないからです。
歴史がないのです。
しかしタロットカードには歴史があります、四柱推命などの占いに関しても歴史があります。
占いの長い歴史はそれ自体が権威になってしまっているのです。
占いが非科学的であってもその歴史自体が信憑性を担保してしまっているわけです。
科学的根拠が薄いのにもかかわらず占星術を信じるという性格は、占星術の科学性を信じているのではなく、その権威に影響されて流されているのだと言えます。
自分に都合の良い権威に流されてしまう。
それが権威性パーソナリティの特徴の1つなのです。
占いを信じる傾向に関しては男性より女性の方が圧倒的に多いです。
博報堂生活総合研究所の生活定点調査2020年版では、占いやおみくじを信じると回答した人の割合は、
全体の平均で32.5%、
男性の平均で21.5%、
女性の平均で43.7%、
特に20代の女性においては占いおみくじを信じる人は66.3%もいました。
つまりあなたが男性で相手が女性の場合は、かなり高い割合で相手は占いを信じる傾向、すなわち権威主義的パーソナリティの傾向を持っている可能性が高いのです。
占いを信じる対象者に対しては、
やや権威主義的に明確で強い態度を取るべきだと言えます。
権威主義的パーソナリティを持っている人、つまり世の中の半分位の女性は、自分自身が自分の人生の主体として動く事を苦手としています。
自分自身が自分の人生の主体すなわち主役となるには、自分が自分のリーダーとして率先して行動しなければなりません。
しかし権威主義的パーソナリティの人は、権威や権力に従って安心を得ようとする性格の人です。
(まさに占いを信じるということがその性格を象徴しています。歴史が長いというだけの根拠のない権威を信じその言葉に従って行動することで安心を得ようとしていると分析されています)
だから、なかなか自分から自分自身のリーダーとして動き出すことができないという傾向があるのです。
そんな相手の価値観を変えて自分が自分自身のリーダーとして生きていく人生観を植えつけるのは困難です。
この場合は素直にその相手の権威主義的パーソナリティを利用して、
あなたは自分自身で権威を身に付けることが大切です。
権威を付けて占いを信じやすいタイプの元カノ(元カレ)に影響を与える方法は以下の通りです。
① SNS上で友達を増やして交流する。
友達の数はそのままへ社会的権威である。
オンラインゲームの初心者同士で交流、趣味のアカウント同士で交流するなど、いくつかの趣味を掛け合わせれば、SNS上の友達の数は一気に増える。
②外国人(特に白人)とSNSで交流する。
日本人にとって西洋文明はそのまま社会的権威そのものだからである。
③ ネットワークビジネスやマルチ商法のグループに入る
マルチ商法のカモを装えば表面上の友達は増えます。お金を払わなければ問題ない。
ネットワークビジネスでは、何十万のお金を払わなくても、何千円かの商品を買うだけでも仲間として受け入れてくれるケースもあります。
④ LINEを使った復縁セルフブランディング工作を行う
復縁セロ負ブランディング工作で、自作自演で激しく尊敬してくれる後輩や部下がいることを匂わせる。
⑤何かの資格を取得してSNSやLINEの投稿でそれをアピールする。
⑥趣味を極めて誰もが驚くような作品を作成してSNS上で公開する。
このような方法であれば、比較的簡単に一定の権威を身に付けることができます。
そして占いを信じてしまうタイプの元恋人、つまりバーナム効果の影響を受けやすい元恋人、そして同時に権威主義的パーソナリティを持つ元恋人(特に元カノ)は、
無意識的にその権威に興味を持ってしまう可能性が高いと言えるわけです。
ネット復縁工作では占いを信じるタイプのターゲットにこうアプローチする
こんな研究があります。
社会心理学研究 第l8巻第l号 2002年, 11-24
「運の強さ」 とその認知的背景
村上幸史 (大阪大学大学院人間科学研究科)
によれば、
占いの幸運な出来事の的中率が高い人間は、今までの人生の中で幸せで幸運な出来事を多く経験してきた人で、
占いの不幸な出来事の的中率が高い人は、今までの人生の中で不幸な出来事を多く経験してきた人だった
という研究結果があるのです。
つまり対象者が全体的にポジティブな人間であれば、その人生の中で幸せな出来事をたくさん経験しているはずです。
そんな対象者に対してはポジティブな表現を提供した方が良いのです。
「これって私のケースと似てる!素敵!」と感じる内容を提供した方が良いです。
ネガティブな対象者に対しては、ネガティブな表現を提供した方が良いと言えます。
つまり「これって私のケースと似てる。イヤだな」と感じる内容を提供した方が良いというわけです。
ポジティブなネット復縁工作投稿の例
「◯◯な理由(実際に対象者と依頼者が別れた理由)で別れた後も、その元恋人と交流し続けることで、自分自身がこういう風に成長して、こんな素敵な人生になる。だから復縁も選択肢に入れたほうが良い」
「元カレから連絡が来た時に、普通に楽しく返事できる人はみんな輝いてる。別れた相手だとしても拒否しない姿勢が色んな幸せ引き寄せるから。だから元カレから連絡が来たらやっぱり普通に返事したほうが良い」
同じことをネガティブなネット復縁工作投稿として提供することもできます。
「◯◯な理由で別れた後に、その元恋人を完全に切れてしまったら、自分自身の価値観が凝り固まって、もっと嫌な性格になり、周りの人から〇〇な風に思われて、悲しい出来事が起きる。だから復縁も選択肢に入れた方が良い」
「元カレから連絡が来たときに、その連絡を無視して拒否したもっと嫌なことが起きる。ストーカーされたり悪口を言いふらされたりするから。だから元カレから連絡が来たらやっぱり普通に返事したほうが安心だ」
ネガティブの対象者は、無意識に自己成就予言的にその悲しい出来事を探しやっぱり的中したと思うはずです。
ポジティブな対象者は無意識的に幸運を探して自分で行動して自分で的中させてしまうでしょう(自己成就)
※もちろん100%ネガティブな元カレ元カノもいませんし、100%ポジティブな元カレ元カノもいないです。
ですからネガティブ表現とポジティブ表現を織り交ぜた復縁工作の投稿をしていくのがポイントです。
ただ、明らかに相手がネガティブな性格の人(いわゆるメンヘラで自殺未遂などをしてしまうタイプの人)なのであればもちろんネガティブ表現を多くしたほうがいいでしょう。
この法則はネット復縁工作の作業だけではなく、あなたが復縁を目指している相手とのコミュニケーションに少しですが活用できます。
性格がネガティブな元カノ元カレに対しては
ネガティブな表現でポジティブな話をする事が重要になります。
元カレ元カノと話す事があれば例えば
「最近会社でこんな嫌なことがあったんだ。こういう辛いことってよくあるよね。君もそんな嫌な経験ない?でもこんなふうにポジティブに乗り越えようと思って頑張ってるんだ」
「君と別れた時には少し自暴自棄になってこんな失敗をしてしまったんだ。君も好きな人からフラれたらそんな感じにならない?別れたから1週間ぐらいはやばかったけど、今はこんなチャレンジをしていてそっちが凄く面白いんだ」
という様な構文です。
ネガ・ポジ構文ですね。
性格がポジティブな元カノ元カノに対しては、ポジティブな表現でポジティブな結論を話すことが重要になります。
「最近会社でこんな良いことがあったんだ。頑張ってるとこういうことってよくあるよね。君にもそういう良い経験ない?やっぱりそんなふうにポジティブにがんばることって大事だよね」
「君と別れてからすぐ気持ちを切り替えようと思って、気持ちを切り替えるためにこんなチャレンジをやったんだ。君も気持ちを切り替えるのが得意だったじゃん。そしたらすごいはまっちゃって。今はこんな感じで楽しんでるんだ」
というような構文です。
ポジ・ポジ構文ですね。
このように、相手の性格に合わせてネガティブな表現から入ってポジティブなことを言うか、
ポジティブの表現から入って、ポジティブなことを言うかを判断すると良いです。
ちなみに「どんな会話をすれば復縁できますか?」「復縁するにはどんな話題を話せばいいですか?」というご相談が時々ありますが、
「この話をすれば相手の心を動かして復縁できます」という事はありません。
復縁は、失った信頼を小さく回復していきながらその積み重ねで成功に近づいていくものです。
相手が不快感を感じない会話をすること、
相手がフィーリングが合っていると感じる会話をすること、
相手が楽しいと感じる会話をすること、
相手が不快感を感じない自分を見せること、
相手がこの人変わったなと思ってくれるような自分を自然にアピールしていくこと、
そういうものの小さな積み重ねで少しずつ復縁に近づいていくのです。
この記事で詳しく説明した内容も、復縁に至るまでの小さな1歩の1つです。
そんな小さな一歩たくさん積み重ねて復縁に近づいていきましょう。
10歩積み重ねれば復縁成功できる人もいますし、
100歩を積み重ねてようやく復縁に成功できる人もいるでしょう。
でも1歩も積み重ねなければ、復縁は絶対に成功しません。
ポジティブに頑張っていきましょう!