この記事では元カノ元彼と復縁するため、そして離婚話になっている夫や妻と仲直りするために、相手に投げかけた方が良い言葉に関してご説明していきます。
恋人にふられてしまう人や夫や妻から離婚だと言われてしまう人は、相手に対して投げかける言葉が雑なのです。
ですから、この記事でどのような言葉を相手に投げかければいいのかをしっかりと学んでいただければと思います。
3つの褒め言葉の心理テクニックで元カレ元カノと仲直り
まずステレオタイプ・ブースティングという心理効果を覚えて下さい。
ステレオタイプとは、あるグループや社会的なカテゴリーに属する人々に対して、一般的に共有される認識やイメージのことを指します。
つまり、ある人々の特徴や行動がそのグループ全体に適用されてしまっている固定観念や偏見のことを指します。
「日本人は恥ずかしがり」
「アメリカ人は正義の保安官」
「男は同時にいろんな仕事ができない」
「女は1つのことに集中することができない」
ステレオタイプ・ブースティングに関する研究は数多く行われており、以下に代表的なものをいくつか紹介します。
「女性は数学が苦手」というステレオタイプに対する実験
この実験では、女性に数学の問題を解かせる前に「女性は数学が苦手である」というステレオタイプを思い出すよう指示しました。
その結果、女性は男性よりも数学の成績が低かったという結果が得られました。一方で、ステレオタイプについての指示を与えなかった場合は、男女で成績の差は見られませんでした。
このように、ステレオタイプ的なレッテル張りがネガティブ方向に影響して相手の能力を下げてしまう効果をステレオタイプ脅威理論といいます。
逆に、ステレオタイプ的なレッテル張りをすることでそれがポジティブな方向に影響して、相手の能力を高めてしまう効果をステレオタイプ・ブースティングと言うのです。
「黒人はスポーツが得意」というステレオタイプブースティングの実験
この実験では、黒人にバスケットボールの試合をさせる前に、「黒人はスポーツが得意である」というステレオタイプを思い出すよう指示しました。
その結果、黒人は白人よりも高い成績を残したという結果が得られました。一方で、ステレオタイプについての指示を与えなかった場合は、両者の成績に差は見られませんでした。
「アジア人は数学が得意」というステレオタイプ・ブースティングの実験
この実験では、アジア系の参加者に数学の問題を解かせる前に、「アジア人は数学が得意である」というステレオタイプを思い出すよう指示しました。その結果、アジア系の参加者は白人よりも高い成績を残し、またステレオタイプを思い出さなかったアジア系の参加者と比較しても、成績に差が見られました。
これらの実験からは、ステレオタイプを思い出すことで、そのステレオタイプに対応する能力や特徴が強化されることが示されています。
ただし、ステレオタイプに対する意識を持っている人ほど、ステレオタイプによる影響を受けやすいことも分かっています。
という事は、相手に対して褒め言葉を投げかける時に、
「相手の弱点や欠点に関してそれをフォローするような褒め言葉を投げかけるよりも、相手の長所や強みに関してそれを強めるような褒め言葉を投げかけてほうがいい」という事が言えます。
例えばあなたの元カノが、肌荒れが強かったりアトピーの傾向があることを気にしているとしましょう。
そのことに関して、どれだけ褒めてもあまり効果は得られないと言うことです。
肌荒れやアトピーの話は、基本的に相手からされない限りは自分からは話に出す必要もないということです。
逆にそんな元カノが「艶やかな黒髪」が自分の強みだと思っているのなら、とにかくその黒髪にフォーカスした褒め言葉を投げかける必要があると言うことです。
「相変わらずつやつやだね」
「遠くからでもツヤツヤの天使の輪が見えるよ」
「他の人はそんな艶やかな黒髪持っていないよね」
などと、相手が強みだと感じている部分をそのまま褒めた方がいいです。
ただしこの時に例えば「日本風のやまとなでしこみたいな黒髪がつやつやで美しいね」という褒め方をするときには、少し気をつけなければいけません。
もし元カノが、自分が和風・日本風であることに誇りを持っていたり、そこにアイデンティティーを感じているのなら、それはまさにステレオタイプブースティングになります。
でもその元カノが自分が和風であることには誇りを持っていなかったり、日本風であると言うことに価値を感じておらず価値観がアメリカナイズされている場合は、その「日本風のつやつやの黒髪」というステレオタイプを褒めたとしても効果はありません。
むしろそんなつもりで黒髪つやつやにしているわけじゃないけどと反発を受けてしまう可能性がありますので気をつけてください。
(相手が黒髪だったとしても上記のようなラテン系のステレオタイプの黒髪を目指しているかもしれない。その場合和風で美しい黒髪だねと言うと逆効果)
あなたが女性で元彼と復縁したい場合も同様に、彼自身が自分の強みだと思っている部分を褒めましょう。
例えば、元カレがあまりお金を稼げないことにコンプレックスを持っていたとします。
そこに対して無理に褒めようとする必要がありません。
「お金なんて関係ないよ」「お金がなくたっていいじゃない」「お金だけが全てじゃないよ。ありのままのあなたが大切だよ」という褒め方を無理にする必要はないということです。
無理に相手の弱点に触れないでください。
その彼が自分で思ってる自分の強みが「政治、経済問題に関して詳しい」だとしたら、
とにかくその部分に関して褒めれば良いのです。
ちなみに男性と女性とではほめられて喜ぶポイントが違います。
その点に関しては下記の私の動画も併せてご覧ください。
また少し複雑な問題ではありますが、
あなたの元カレが母子家庭だったとしましょう。
ほとんどの場合は母子家庭であることに関して劣等感を抱いているものです。
ですから、基本的には母子家庭であることに関しては褒めないほうがいいというのがまず基本的な考えになります。
ただし母子家庭の劣等感を完全に乗り越えて、それを強みにしてしまっている人もいます。
それは例えば私です。
ですから私は母子家庭であることを褒められたらとても嬉しい気持ちになります。褒めてくれた人を好きになります。
ですからあなたの元カレが母子家庭だとして、
その元カレが母子家庭であるという劣等感をもはや乗り越えているか、もしくは乗り越えようと努力している場合は、
「母子家庭の息子はお母さん思いの強くて優しい男の人だってよく言うよね。あなたもまさにそうだよね」
という様に、母子家庭に対するステレオタイプ的意見をでっち上げて、そこを褒めるというテクニックもあります。
実際、母子家庭の息子はお母さん思いの強くて優しい男の人だというデータはおそらくないでしょう。それでもそのようなステレオタイプをでっち上げてしまって褒めていくというのも重要な復縁テクニックです。
相手の弱みや弱点であっても、相手がそれを乗り越えようと明らかに頑張っている場合は、その部分に関して褒めてもいいのです。
元カレ元カノの苦労を褒めるストラグリング・コンプリメント
相手の苦労や苦しい努力に特にフォーカスしてその部分を褒めるテクニックをストラグリングコンプリメントと言います。
ストラグルとは、努力、苦しみ、闘争、戦い等を意味します。コンプリメントとは褒めるということです。
このストラグリングコンプリメントに関しては
オーストラリアの研究者グラントら(2011 ) の研究があります。
この研究では、コールセンターの従業員に対して、成功したコールと失敗したコールに対して褒め言葉を与える実験が行われました。
成功した電話対応をした従業員、に対しては成功をほめたたえる褒め言葉が与えられ、
失敗した電話対応をした従業員に対しては特にその苦労や大変さにフォーカスした褒め言葉が与えられました。
その結果、電話対応に失敗してしまった従業員に対してストラグリングコンプリメント的褒め方をした場合の方が、
従業員のストレスが大きく減り、生産性が向上することが示されました。
またAV男優のしみけんさんが言っていたんですが、
例えば女性の方を揉んでみた時にかなり肩が凝ってるとします。
その時に肩が凝ってるねと言うのはダメで、
頑張ってるねと言うと良いと言っていました。
確かに、かなり素敵な印象になりますよね。
それはまさに苦労と困難にフォーカスした褒め方です。
相手の努力や苦しみを自分のことのように考えて、相手の努力や苦しみをしっかり褒め称えてあげましょう。
先行賞罰効果で元カレ元カノを「先褒め」しよう
相手が何かを始める前に先に褒めるという心理テクニックは「先行賞罰効果」と呼ばれています。
先行賞罰効果は、何かをする前に褒めたり報酬を与えたりすることで、その後の行動にポジティブな影響を与えるという効果です。
先行賞罰効果は、行動心理学や行動経済学などの分野で研究されています。
ただし、これをわざと意図的に自分の目的を達成させようとするために行うと、単なるモラハラになってしまいます。
相手に何かをやらせるために、そして相手を操縦するためにこれを行ってはいけません。
相手の様子や行動に純粋な気持ちで興味を持ち、相手の変化にしっかり気づき、
相手が何かやろうとしていることに気づいたら、純粋な気持ちで「そんなことやろうとしていたんだ!すごいね!」と相手がその行動を始める前に褒めてあげることです。
その結果として先行賞罰効果が発生し、相手はやる気をアップさせ、こちらに対する好意を増幅させます。
今度は夫婦問題で例えてみましょう。
例えばあなたが夫だとします。日曜日に夫婦・家族でお出かけする前に、妻はメイクをすると思います。
ほとんどの夫がそれは当たり前だと思っていて褒めしないので完全にダメなのですが、メイクを褒める男性でもメイクが完成してから褒めがちです。
しかしそれでは先行賞罰効果が発生しません。
ですから妻が洗面所に行った瞬間、もしくは鏡台に座った瞬間「今日も可愛くなっちゃうの!?いつも可愛くてありがとう。俺もかっこよくするね」などと先にメイクを褒めてしまうのです。
ただ、夫婦で離婚話になっている状況や恋人同士で別れ話が始まってしまっている状況ではそれはさすがにできませんよね。
そういう場合は、彼女や妻が洗面所に行った瞬間や鏡台に座った瞬間に「君はいつもそうやって、時間を使ってしっかりメイクしてキレイでいてくれてたんだね」とぼそっとつぶやけば良いのです。
まだ洗面所に行った瞬間、鏡の前に座った瞬間ですから、まだ時間を使っていませんよね?
でも「時間を使って」という言葉を入れてしまって先褒めしておくわけです。
これも先行賞罰効果だと言えるでしょう。
またこの応用編も覚えておいてください。
あなたと恋人が同棲していたとして、あなたが帰宅したときに、恋人がご飯を作ってくれていたとします。
この時に「またそんなおいしいご飯作ってくれてんの!?本当にありがとう」褒めるのです。
そのご飯はおいしいかどうかは食べてみなければ分かりませんが、そんなのお構いなしに最初から「おいしいご飯作ってくれてありがとう」と言ってしまうのです。
そうすると相手はおそらく「まだ食べてないじゃん」などと言うと思いますが、
「帰ってくる前からご飯作っておいてくれて美味しくないわけないじゃん」ですとか「そんなのこの匂いだけでいっぱつでわかっちゃうよ」などと切り返して大円団、ハッピーハッピーです。
元カノ元カレの本心を探る投影法(投影同一視の応用)
投影は、
自分自身の相手に対するネガティブイメージを相手もそう思っているはずと思ってしまう事で、そう思うことで自分自身の心を守ることを無意識的な目的にしています。
あの人は私のことをウザいと思っていたんだよ
→でも相手をウザいと思っているのは本当は自分。
投影同一視は、
その投影を実際に言動に出すことで、相手が実際にその投影と同一の反応を示してしまうこと。
「あなた私の事をウザいと思ってるんでしょ」と直接言う
→相手は実際にウザがり始める。
これを応用すると簡単に相手の真意を聞き出すことができます。
そのためには
「架空の投影先をでっち上げること」が重要です。
つまり
「私の友達がこんな感じで恋愛で悩んでて、彼氏が自分のことばっかり話すらしいんだよね。こっちの話を聞いてくれないの。自分の主張してばっかりなの」となど言って、実際のあなたに似た架空の投影先を作り上げます。
その上で「その彼氏はどんな人だと思う?」ですとか「私の友達はどうすればいいと思う?」などと聞くのです。
そうすると相手は、
自分自身の不満やネガティブな意見をその架空の投影先にぶつける事になります。
そして「その彼氏は自分さえよければいいんだよ。最初に自分が幸せにならないと恋人の幸せを考えられないんだよ」
などとその架空の投影先に対する批判を口にする。
その時その言葉は、相手の本心です。
つまりあなたに対しても「こいつは自分さえよければいいんだ。最初に自分が幸せにならないと恋人の幸せを考えられないタイプだ」と思っていた可能性が高いということがわかるわけです。
厳密には投影は、「自分自身の相手に対する気持ち」を「相手がそう思ってるはずだ」と言って自分の心を守る防衛機制です。
だから厳密に言うと、「自分さえよければいいんだよ」と思っているのは、実は自分で、
相手もそう思っていると思い込みたいだけ、
というのが厳密な意味での投影なのですが、
これは応用です。
実際にその対象者は自分の心を守る防衛機制として、相手に対するネガティブな不満を「あたかも自分のことでは無いように」吐き出しているので、
極めて投影という防衛機制に近いわけです。
これは偽の投影先を作ることで、相手の本心をホログラムのように浮き彫りにさせるテクニックだと言えるでしょう。
例えばあなたと似たような性格の男性や女性が主人公の映画を見せて「こいつはどうすれば幸せになれると思う?」と聞く。
そうすれば相手は「こうすれば幸せになれる」などと言うと思いますが、それはあなたへの想いである可能性が高いわけです。
このテクニックは、実は大昔、100年前から精神分析の世界で使われていたテクニックで「投影法」と言います。
相手の本心を聞き出したい時、 相手の状況と似た偽の状況を相手に説明し、 その状況に関してどう思うか尋ねることで、 相手はついついその状況を自分のことのように捉え、 自分の本心を話してしまうというこの現象を利用した精神分析方を投影法と言うのです。
投影法は、相手の心の中にある本当の感情や思考を明らかにするために、自分と同じような状況を相手に提示し、相手が自分の感情や思考をその状況に投影することで、その本心を引き出す技術です。これは心理学やカウンセリング、コーチングなどの分野でよく用いられます。
投影法は、心理学者カール・ユングによって提唱された概念であり、彼が行った実験や臨床経験から生まれました。
具体的には、相手に対して提示した状況が、その人が抱えている心の問題や感情に関連していることが多く、その状況に投影することで、自分自身の問題や感情を認識することができるという考え方です。
投影法は、カウンセリングや心理療法の現場でよく用いられる技法であり、患者やクライアントの内面を理解し、問題解決のためのアプローチを考える際に役立ちます。
一般的に、投影法は以下のような手順で行われます。
①相手に似た状況を提示する
②相手がその状況にどのように反応するかを観察する
③相手の反応から、内面にある感情や問題を推測する
④相手に対して、推測した感情や問題について質問する
実際に、投影法を用いた実験が行われたこともあります。
その中の一つに、セオドア・ショドラックによる「Rorschachテスト」(ロールシャッハテスト)があります。
このテストは、抽象的なインクの模様を見せて、それに何を感じるかを問い、相手の内面を理解する手法です。
また、ジョン・ダーリーによる「ロトテスト」もあります。このテストは、複数の描かれた絵から、自分に一番近いものを選ばせ、その選択によって、内面にある感情や問題を推測するものです。 これらのテストは、投影法の一つの応用形といえます。
さて、難しい話から少しまた距離を離してリアルに復縁に役立たせる投影法の心理テクニックの話をしていきましょう。
投影法を実際に使う際に、最も有効で自然なやり方は時事ニュースを引き合いに出すことです。
例えば最近ガーシー元議員が、77歳の母親が住んでいる実家に警察がガサ入れに入りその高齢の母親も交流されたことに関して「自分はどうなってもいいから、母親だけは勘弁してと泣いてたことに関してどう思う?」と元カレ元カノに聞けばいいのです。
(聞ける関係である場合。そんなこと聞ける関係ではない場合に無理矢理いきなりLINEして聞くのはもちろん絶対にダメです)
そのように元カレ元カノに聞くことによって、
相手の家族観、家族愛
犯罪的行為への許容度
自分の意見を抑え込める性格がどうか
自分の気持ちを隠す性格かどうか
などが如実にわかります。
それに合わせてあなたも復縁のための自分磨きを頑張っていけば良いのです。